意味が分かると怖い話

【完全オリジナル】意味が分かると怖い話:怖い夢

【完全オリジナル】意味が分かると怖い話:怖い夢

完全オリジナル「意味が分かると怖い話」。

暇つぶしにいってらっしゃい…

意味が分かると怖い話:怖い夢

暗い夜道を歩いていた時に、たまたま墓地のような場所を通りかかった。

嫌なかんじがするな・・・と思いながら、足早に通り抜けようと思ったのだが、ふと、背後に冷たく不穏な気配を感じた。

 

それは、普段決して感じることのないような、ひんやりというかゾッとするというか、そんな感じだった。

この世のものではない何かがそこにいるような気がした。

 

幽霊か何かかと思い、振り返らないように全速力で走り去ろうとした時、突然何者かに右腕をがっしりと捕まれた。

 

「ひっ!!」

声にならない悲鳴を挙げて、思わず振り返ると、そこにはボサボサ頭の老婆のような姿があり、ニタニタ笑いながら私の腕をがっしりと掴んでいた。

ボロボロの着物のようなものを身にまとった老婆は、生きているのか死んでいるのか、幽霊なのか人間なのか、それすら分からなかったが、とにかく不気味だった。

 

まるで冥途へと引きずり込もうとしているかのような力で、よぼよぼの老婆とは思えないパワーで腕を引っ張っている。

 

私は全力で右腕を引き抜こうと奮闘した。

左手で右腕をつかみ、懇親の力を込めて引っ張った。

そして大声で悲鳴を上げ続けた。

 

 

・・・と、ここで自分の悲鳴にビックリして飛び起きた。

 

はぁはぁと荒い息を肩でつく。

 

「なんだ・・・夢か・・・」

 

何の影響でこんな夢を見たのか。

ここ最近心霊や怪談などのテレビ番組や映画を見た記憶も無いし、何か怖い話を聞いたり読んだりしたわけでも無いし、一体全体どうして・・・。

 

ふと、なんとなく右腕がジンジンと鈍く痛んでいる事を自覚して、ちらっと視線をやって、私はギョッとした。

 

右腕にくっきりと人の手の痣があった。

親指側に4本の指の跡が生々しく残り、鬱血していたのだった。

 

「ひぇっ」

短い悲鳴を挙げたが、左手にもかすかな痺れのような感覚が残っているのを思い出して、夢の中で、自分で自分の右腕を掴んで引っ張った事を思い出した。

 

「なんだ・・・」

と呟いてほうっため息をついた。

 

鼓動が妙に大きく耳に鳴り、息が上がっている自分が急に恥ずかしくなった。

「変な夢を見たな」

私は自分に言い聞かせるように、わざと大きな声でそう言って、寝室を後にした。


右腕の親指側に4本の指の跡が残るというのは、自分の左手で自分の右腕を掴むときの自然な掴み方としてはありえない跡のつき方。
つまり、誰か第三者が右手で掴まないとつかない跡なのだ・・・